【こどもの顎顔面矯正記録2】小2娘が上アゴに急速拡大装置をつけました

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先日から、歯医者が苦手な小学2年生の娘が“がく顔面がんめん矯正きょうせい”を始めました。

前回の記事では、装置を装着する前の資料採りまでをお伝えしました。

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今回は、いよいよ治療開始、上アゴに急速拡大装置というものを装着します。

目次

前日に青ゴムを入れて歯間を拡げる

歯科治療イメージ

資料採りを終え、装置が出来上がり、いよいよ上アゴから装着となりました。

矯正の装置を装着する前に、歯と歯の間に装置を入れる隙間を作るため、前日に青いゴム(セパレーター)を入れました。矯正ではお馴染みで、通称“青ゴム”と呼ばれているそうですね。

大人の矯正だと1~2週間ほど入れておくようですが、子どもは成長期で歯が動きやすいためか、我が家が通っている歯科医院では前日でよいと言われました。

子どもだと、歯の高さもないので取れやすく、1個はすぐに取れてしまいました。しかもスイミング中だったので飲み込んでしまったと…(汗)。ゴムは、とっても小さいものですが、人間の体内で消化できないので、万が一飲み込んでしまっても排泄されるだけなので問題ないそうです。

ゴムを入れている間は、歯に違和感があったけれど、痛みとかはなかったようです。大人だと違和感ありまくり、硬いものも食べられないそうですので、成長期のこどもは負担が少ない傾向にあるようです。

いよいよ急速拡大装置を装着~当日の様子~

青ゴムを入れた翌日、いよいよ急速拡大装置を上アゴに装着することに。

歯医者が苦手な娘。急速拡大装置を入れる際も、笑気麻酔をお願いしました。

★顎顔面矯正説明動画★

娘が上アゴに装着したのは、ハイラックスと呼ばれる急速拡大装置。がく顔面がんめん矯正きょうせいでは、基本的に一番最初に使用する装置です。装置の中央にネジがあり、1日1回90°回すことで0.2mmずつ左右に拡げていきます。

どうして成長期に上顎を拡げるといいの?

上アゴの天井の骨は左と右の骨からできています。真ん中に「正中口蓋縫合せいちゅうこうがいほうごう」というつなぎ目で骨同士がくっついています。小さい子どもは、正中口蓋縫合がまだ完全にはくっついていなくて柔らかい状態。成長とともに、合わせ目で新しい骨を作っていきます。急速拡大装置で上アゴの骨格の幅を拡げることで、新しい骨が活発に作られ、上アゴを大きく成長させることが出来ます。

上アゴの発達は10歳前後ごろまでと言われています。成長期が終わる頃には、上アゴの正中口蓋縫合も複雑な形状になるので、そこからの急速拡大装置での矯正は、痛みも伴ったり、抜歯が必要になったりと、成長期に比べて大変な治療となります。

装着時には痛みはほとんどなかった

歯医者が苦手な娘。急速拡大装置を装着したら、さぞや痛がるかな、嫌がるかなと思っていましたが、笑気麻酔も使用して装着していただいたおかげか、意外とケロっとしていました。痛みもなかったようです。

しかし、上アゴに装置が入ったからか、とにかくしゃべりづらい。つばも溜まりやすく、しかも飲み込みづらいらしく、その辺が不便なようです。

親が急速拡大装置のネジを回す練習をする

急速拡大装置を装着する際は、親は待合室にて待機でした。通常の診察でも、子どもだけ診察室に入っています。ある程度大きくなった子どもは、その方が先生との信頼関係を持つことができ、集中して診察や治療を行うことができるようです。

急速拡大装置を装着し終えたところで、親が呼ばれました。これから毎日1回ずつ、親が急速拡大装置のネジを回していくことになるので、実際にネジを回す練習をします。


急速拡大装置の中央にネジ穴があるので、そこにネジ回しの細い棒を入れ、手前から奥に回します。次の穴が手前に見えたらOK。

次の穴が確実に見えるようにして、ネジ回しの棒を引き抜くのがポイント。子どもが恐がったりして途中で棒を引き抜いてしまうと、次の穴が見えなくなってしまうので、次の日ネジを回す時に大変なことになってしまいます。その時は、奥にあるであろう穴に棒をもう一度差し込み、確実に次の穴が見えるまで回しきっておくとよいです。

ネジを回した時に、頭の側面からテッペンにかけてキーンとくるようでしたが、すぐに気にならなくなりました。

装置を装着した当日の夜はほとんど食べられず

食卓

急速拡大装置を装着した日の夕飯は、ほとんど食べられませんでした。先生から、「今日は食べられないだろうから、今晩は食べずに寝ても大丈夫。」と言われたのですが、その通りでした。

とにかく、唾がたまるし、飲み込みづらく、とてもじゃないけどご飯を食べる余裕すらない感じでした。

でも、何も食べなかったわけではなく、ご飯は食べなかったけれど、ゼリーはチュルっとして舌で砕きやすいので食べられました。

OKストアで見かけて購入したこちらの「野菜ゼリーミックス」。

カゴメ野菜生活100オリジナルを使用したゼリーで、「快適野菜ゼリー」「黄の野菜ゼリー」「紫の野菜ゼリー」の3種類が楽しめます。食が細い時でも、美味しく健康を意識しながら食べられるので、親としてはありがたい。

矯正装置をつけ始める方は、あらかじめ家にゼリーを常備しておくとよいですよ。

鼻呼吸などのトレーニングをする

装置を装着した日は、歯科医院で1回ネジを回したので、次は翌日からネジを回します。

矯正装置を装着するとともに、本来の正常な発育を取り戻すため、鼻で呼吸をするトレーニング、噛む機能を取り戻すためのトレーニング、姿勢をよくするトレーニングをします。

ガラガラストップ…鼻呼吸するためのトレーニング。水を少し口に含み、上を向いてガラガラうがいをします。途中でうがいをストップし、上を向いたまま鼻で息をします。

片足立ち…姿勢を改善して、脚力をつけ、平衡感覚を養います。姿勢と噛み合わせは関係しているので、正しい噛み合わせのためには、よい姿勢が大切です。

風船トレーニング…口の周りの筋肉を鍛えます。鼻で空気を吸って口から息を吐いて膨らませます。腹式呼吸のトレーニングにも。

ガム噛み…ガムを左右バランス良く噛むことで、咀嚼、嚥下のトレーニングになり、上アゴの成長にもつながります。

通常のガムだと、矯正中は装置につきやすいのでNGですが、歯科医院専用のPOs-Ca F(ポスカ・エフ)なら、矯正中も歯にくっつきにくく、味も長持ちするので、ガム噛みトレーニングに最適の商品とのこと。我が家は歯科医院で購入しました。

とても良かったです^_^
歯医者でもオススメされました!
味も長く続きます。

風船トレーニングは、小さいお子さんならピロピロ(吹き戻し)などから練習を始めてもよいです。

紙製のピロピロだと耐久性がないので、息を吹きかけると回るこちらの商品も腹式呼吸の練習になりますね。楽しそう!

寝る時に上顎前方牽引装置をつける

急速拡大装置と併せて、上顎じょうがく前方ぜんぽう牽引けんいん装置(MPA・フェイスマスク)というものを、寝る時に装着することになりました。

急速拡大装置の前歯に近いところにフックがあるので、そこにゴムをかけて、上顎前方牽引装置のフックにも引っ掛けます。これは、上アゴを前方へ引っ張ることにより、上アゴの発育を促進します。

見た目がごっついので、気になってうまく寝られないかな、寝る時に邪魔かなと思っていました。ところが、アゴとおでこで装置を固定することで、安心感のようなものがあり、すぐに眠くなったようです。歯科医院での疲れなどもあったのでしょうね。朝までとれることもなく、ぐっすり眠れました。

急速拡大装置を装着した日の感想

明るい光景

“歯医者が苦手”な娘なので、矯正の装置を入れるのは大変だろうなと思っていました。

しかし、装置を装着する際には、笑気麻酔を使用したので、とくに愚図ることもなく、スムーズに装置を入れることができました。

急速拡大装置を装着した後も、とくに痛みもなかったので泣くこともなく、家に帰ってからも着々とトレーニングもこなすことができました。子どもの適応力は素晴らしいですね。

“歯医者が苦手”なお子さんでも、顎顔面矯正を考えられているパパさんママさん。装置を装着するまでの資料採りなどが大変ですが、歯科医院に頻繁に通うことで、お子さんも慣れていきます。なぜ矯正が必要か、しっかり説明することにより、お子さんも良くなろう頑張ろうという気持ちが生まれます。

まずは、通われている歯科医院がお子さんに合っているか、よく考えるとよいですね。できれば笑気麻酔などの設備があるところが“歯医者が苦手”なお子さんにはおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。次に、急速拡大装置を装着してから一週間の様子と嬉しい変化の記事を書きました。よろしかったら合わせてどうぞ。

また不定期に顎顔面矯正記録をお伝えしていきますね☆

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