お子さんが学校や書道教室などで習字をやった日に、洋服の袖などにうっかり墨をつけて帰ってきたことはありませんか?
我が家の娘も、学校で習字をやった日に、袖に墨のシミをつけて帰ってきました。
娘は、袖の汚れに気が付いていなかったようで、シミに気づかないまま、一晩放置。洗濯する際も気づかなかったので、そのまま他の洗濯物と洗ってしまいました。
墨汁のシミは頑固でやっかいですので、一回洗濯機で洗っただけではびくともしません。
そこでどうやったらシミが落ちるかネットで調べたところ、『ご飯粒』や『糊』などが効果的というのが判明しました。
早速実践してみましたので、どうなったかお伝えしたいと思います。
墨汁のシミの落とし方
習字がある日は、汚れてもいい洋服で行くのがベストですが、うっかりお気に入りの服で行ってしまうことがあります。
そんな日に限って汚して帰ってくることがあるので、あらかじめ墨汁の落とし方について知っておくと心強いですね。
お子さんが墨をつけて帰ってきた時には、ぜひ実践してみてください!
墨汁の成分
墨汁は、主に墨の粉(カーボンブラック)とニカワ(膠)と水で出来ています。ニカワ(膠)とは、動物の皮や骨などを煮つめて作った接着剤のことですが、現在では合成樹脂製が多くなっています。
なぜ墨汁の汚れは落ちにくいの?
墨汁の成分のカーボンブラックは、とても小さな粒子なので、服などにつくと繊維の間に入り込んで汚れが落ちにくくなってしまいます。この小さな粒子をどうやって取り除くかが重要になるんですね。
洗剤や石けんだけでは落ちにくい!
こちらは、我が家の娘が洋服につけてきた墨汁です。墨汁のシミに気づかずに1回洗濯機で洗った後、固形石鹸でゴシゴシ洗ってみた後の写真です。
まだ思いっきり墨汁のシミとわかりますね。
\部分汚れならコレ!/
ちなみに、使った固形石鹸は、『アタック プロEX 石けん』。
先端に細かいブラシが付いていて、部分汚れなら1つ家にあると重宝する逸品です。
しかし、どんなにゴシゴシしても、やっかいな墨汁のシミはびくともせずに撃沈。一晩汚れを放置してしまったというのも汚れが落ちなかった原因の一つです。
墨汁汚れにはご飯粒や糊が効果的!
墨汁のシミに効果的な方法をネットで調べた結果、ご飯粒やフエキ糊・ヤマト糊などの“でんぷん糊”が墨の汚れ落ちがよいと判明しました。
なぜ墨汁の汚れが落ちるかというと、お米や糊のデンプンが、染み込んだ墨の粒子を吸い出してくれるからだそう。
家にフエキ糊があったので、すぐに実践してみました!
まずは固形石鹸を塗ってブラシでゴシゴシ、その後、フエキ糊を汚れと同じくらいの大きさでたっぷり目に塗ってゴシゴシ。
頑固な汚れには漬け置くとよいというので、2時間ほど放置してみました。
↑こちらが2時間放置した後に、ゴシゴシとブラシで頑張って洗ってみた結果です。うっすらと薄いグレー色のシミは残っていますが、よく見ないとわからない程度までシミの汚れが落ちました!
コツはブラシなどで何度も根気よくゴシゴシすること。あまりブラシで擦り過ぎると繊維が傷む恐れがありますので、慎重に洗ってみてください。
洗濯物を水で濡らした状態よりも、乾いた状態の方が汚れが落ちやすいという意見もありました。
水やお湯で洗い流した後、できれば天日干し※すればOKです。
※天日干し…衣類などを直接日光にあてて干すこと
ご飯粒を使う場合は、梅干くらいの大きさのご飯と液体洗剤をスプーンなどですりつぶして混ぜ合わせたものを塗り付け、ゴシゴシと根気よく墨汁をからめとっていくとよいです。
ご飯は温かい方がつぶしやすいですが、冷やご飯の場合は、水を少量足すとすりつぶしやすくなります。
・墨汁のシミには、ご飯粒や糊などのデンプンで汚れを絡めとる
・汚れが落ちるまで根気よく何度もブラシなどで擦り洗い・揉み洗い
・洗濯物が乾いた状態で塗った方が汚れが落ちやすい
墨グッズで快適な書道ライフを
墨落とし用の洗剤や、筆シャンプーなど、墨に関するグッズがインターネットなどで数多く売られています。これらの商品をプラスすると、より快適な書道ライフを送れるかもしれません。
墨落とし専用の洗剤もある!
「家にでんぷん糊がない!」「ご飯がすぐに用意できない!」という方には、あらかじめ墨落とし専用の洗剤を買っておくのも安心ですね。
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そそっかしい子供が、よく墨をたらして、制服を汚して帰ってくるので、その対策です。汚した、その日のうちに対応すれば、結構薄くなってくれる感じです。
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娘が書道で服に墨を所々つけて帰ったきたのですがネットで書いてある方法をためしても墨がうすくなるだけで綺麗にはとれずスミトリームはびっくりするほど墨がおちました。墨の他にも色々とれるようなのでいざというときのためには必需品です。発送も早くとてもたすかりました。
練習用には洗って落ちる墨汁もあります
学校などで展示する清書には使えませんが、あくまでも練習するだけの時には、洗うと落ちる墨汁を使うとメンテナンスが楽になります。
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小学2年生のはじめての書道のために用意しました。服は幸い汚していなかったけど、持ち帰った道具や雑巾も簡単に洗えて手入れできました。半紙に書いた文字は思ったよりしっかり濃さがあり練習には十分使えそうです。
筆には筆専用のシャンプーを
筆を洗う際に、根元に残る墨汁が気になる、買ったばかりの筆が割れるという方におススメなのが、筆専用のシャンプー。
墨汁の中に含まれる筆を硬くする成分を、天然由来の植物酸が取り除き、根元で墨が固まる墨溜りを防ぎ、筆割れを予防します。
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こんなもの必要ないと思っていました。書道歴30年。次の筆の使い心地が違います。濃墨を使用しても筆が強つきません。シンクも確かに汚れません!